星野源くんの攻略本的内容「働く男」

表紙は三つ揃えのスーツでビシッとした源くん


雑誌「ポパイ」誌に掲載された映画コラム「ひざの上の映画館」(2010年3月号~2012年5月号)の単行本として企画された本作。


しかし雑誌掲載分だけでは分量が足らず、それならばと他の仕事のことを含めて「2012年における星野源の説明書・攻略本」のような感じで編集されています。


内容は実に幅広く、前述の映画コラムはもちろん、


作った曲を振り返ったり、自筆のコード付き歌詞(くだらないの中に・くせのうた・夢の外へ・バイト)や、仕事年表、現場の写真、俺を支える77の○○、ショートストーリー「急須」、スタッフの証言、落書き、働くこと・歌うこと・書くこと・演じること…


一見すると統一感のないバラバラのようですが、いろんな角度から源くんのいろんな側面を表しているように思います。


オマケというか、隠しネタとして、本のカバーを外すと…何とも凛々しい源くんの写真を見ることができます(文庫版では未確認、あるのかな?)、ファンなら必見です。


ちなみに、稲垣吾郎さんが毎週1冊の書籍に深く迫るブックバラエティ番組「ゴロウ・デラックス」でこの本が取り上げられ、源くんも交えてトークが展開された(2015年10月末の放送)。


帯に本文からの抜粋が載っているのですが…


「どれだけ忙しくても、働いていたい。ハードすぎて過労死しようが、僕には関係ありません。僕が死のうが、僕には関係のないことです。中途半端に仕事する方がよっぽど嫌です。」


本の内容を見ても分かるように「過剰に働く男」だった源くん。


それが直接の原因ではないとしているものの、2012年12月22日にクモ膜下出血と診断され活動を休止しています…。それだけ真剣に、文字通り「命を懸けて」仕事をしてきたんだなぁと思いを馳せずにはいられません。


タイトルの「働く男」は、敬愛するバンド:ユニコーンの曲タイトルへのストレートなオマージュかと思われます。


あとがきで「あまり見たことがない本ができたと思います。仕事って超しんどいけど、楽しいなー。10年後、またやりましょう(無責任な発言)。」と締めくくっているので、ひょっとすると2022年か2023年あたりに『働く男2』が発売されるかも知れません。


あくまでもかもですが、お楽しみに。


2015年に文庫化されるにあたり、「働く」ことについて現在の気持ちをつづった書き下ろしのまえがき、芥川賞作家となったピース・又吉直樹さんとの「働く男」同士対談が特別収録されていますよ。


商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。
働く男 [ 星野源 ]
価格:734円(税込、送料無料) (2016/9/13時点)